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SaGa2秘宝伝説(GB版) モンスター種族に関する調査

秘宝伝説をモンスター縛りでやってて、食肉にはなーんか一定の法則がありそうだなと思ったので、攻略サイト(http://xxxyuxxx.pv.land.to/lab/saga2/saga2.htm)の食肉テーブルとにらめっこしてあれこれ考えてみた。その結果、面白いことがわかったのでここに書いておく。

まず、味方が変身できるモンスターは36種族いるわけだが、この36種族はまったくの不規則で絡み合っているわけではない。3種族ずつ12系統にきれいに分かれる。
具体的には以下の通り。

系統 ランク0 ランク1 ランク2
0.植物系(-6) キノコ 草花 樹木
1.魔生命系(-5) 岩獣 ゴーレム 魔剣
2.不定系(-4) スライム ミミズ 目玉
3.虫系(-3) クモ 甲虫 チョウ
4.水棲系(-2) タコ 甲殻
5.爬虫類系(-1) カエル ヘビ カメ
6.竜系(+1) トカゲ 恐竜
7.有翼系(+2) 飛竜 怪鳥
8.獣系(+3) 魔獣
9.半人系(+4) 虫人 獣人 蛇女
10.妖魔系(+5) 悪魔 妖精
11.不死系(+6) 骸骨 ゾンビ 亡霊

系統名についている+1とかの数字は今は気にしないでいい。
系統の名前はサガフロとかミンサガから引っ張ってきたでっちあげだが、順番にはれっきとした意味がある。ランク0~2の順番も同様。カエルが爬虫類系でいいんかい、とかモロモロのツッコミは置いておく。

さてこの系統分けにどんな意味があるのか。
それは、『食った者と食われた者の系統の組み合わせにより、変身後の系統は確定する』ということだ。
ランクは一旦忘れて、とりあえず系統だけに着目した大雑把な食肉表を作ってみると、以下のようになる。

植物 魔生 不定 水棲 爬虫 系統 有翼 半人 妖魔 不死
有翼 半人 妖魔 不死 植物 魔生 不定 水棲 爬虫
有翼 半人 妖魔 不死 植物 魔生 不定 水棲 爬虫 有翼
半人 妖魔 不死 植物 魔生 不定 水棲 爬虫 有翼
半人 妖魔 不死 植物 魔生 不定 水棲 爬虫 有翼 半人
妖魔 不死 植物 魔生 不定 水棲 爬虫 有翼 半人 妖魔
不死 植物 魔生 不定 水棲 爬虫 有翼 半人 妖魔 不死
植物 魔生 不定 水棲 爬虫 有翼 半人 妖魔 不死 植物
魔生 不定 水棲 爬虫 有翼 半人 妖魔 不死 植物 魔生
不定 水棲 爬虫 有翼 半人 妖魔 不死 植物 魔生 不定
水棲 爬虫 有翼 半人 妖魔 不死 植物 魔生 不定
水棲 爬虫 有翼 半人 妖魔 不死 植物 魔生 不定 水棲
爬虫 有翼 半人 妖魔 不死 植物 魔生 不定 水棲 爬虫

縦軸が食った者、横軸が食われた者。縦軸が真ん中に来ているので最初は少し見づらいかも。しかしこうして見ると、非常に美しい法則で決められているのがわかるはずだ。
これを先程の表の系統番号で置き換えるとこうなる。

-6 -5 -4 -3 -2 -1 系統 +1 +2 +3 +4 +5 +6
6 7 8 9 10 11 0 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 0 1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 0 1 2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9
10 11 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 0
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 0 1
2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 0 1 2
3 4 5 6 7 8 9 10 11 0 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10 11 0 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11 0 1 2 3 4 5

さあ、おわかりいただけただろうか。そう、食った者の系統番号に、食われた者の系統ごとに決められた値だけ足し引きすることで、変身後の系統番号が算出できる(mod12)のだ。
一番上の表についていた+1などの数字はこの加算値だったというわけ。
例えば植物系(0)が竜系(+1)の肉を食った場合は魔生命系(1)に。
妖魔系(10)が半人系(+4)の肉を食えば、10+4=14≡2(mod12)で不定系(2)になる、といった具合。
ここで注意したいのが、-1の次が0をすっとばして+1になっている点。単純に2系統を足し算して6引くという手法は通用しない。
(0がないということは、同じ系統には絶対に変身しないということ。魔界塔士にあった『肉を食ったが何も起こらない』という現象は徹底的に排除されている)

ここまでで系統の導出法は確立できた。では次はランクを見ていこう。先程の表のうち、植物系が竜系を食った場合の表をランクごとに細かく書くとこうなる。

トカゲ
(ランク0)
恐竜
(ランク1)

(ランク2)
キノコ
(ランク0)
岩獣
(ランク0)
岩獣
(ランク0)
ゴーレム
(ランク1)
草花
(ランク1)
岩獣
(ランク0)
ゴーレム
(ランク1)
魔剣
(ランク2)
樹木
(ランク2)
ゴーレム
(ランク1)
魔剣
(ランク2)
魔剣
(ランク2)

見ての通り、食った者・食われた者双方のランクが高ければ高いほど、変身後のランクも上がるようになっている。
具体的には、食った者・食われた者のランク合計値RがR<2ならランク0、R=2ならランク1、R>2ならランク2になる。非常にシンプルな法則だ。
他の組み合わせもすべてこのようになっている。
早い話、食った肉がランク0ならランクが下がり、ランク1ならそのまま、ランク2ならランクが上がるのだ。

一般にランクが高い種族のほうが強い傾向にある。後半は一概にそうとも言えないが、ランク2の種族はモンスターレベルの最低値が高く、序盤に変身できると有利になるので、『序盤は妖精やメドューサを目指す』という人も多いはず。
しかし見ての通り、ランク0の肉ばかり食っていては永遠になれない。ひとつでも多くランク2の肉を食っていくことでランクは上がっていくのだ。弱い肉、強い肉の差があるように感じるのはこのため。そして第1世界の肉はランク0の『弱い肉』ばかりである。そう簡単には進化させてやらないぞ、ってことか。
後半になるとスライムなど、低ランクの種族でも強いものが出てくる。しかし妖精や魔剣、目玉など、高ランクのモンスターを作りたい場面は多い。そういう時はランク0の肉はスルーして、ランク2の肉を積極的に摂取しよう。

系統の組み合わせから変身後の系統が、ランクの組み合わせから変身後のランクが算出できるとわかった。ということは、種族の組み合わせから変身後の種族を算出することも可能だ。
例えば、飛竜(有翼系ランク0)がチョウ(虫系ランク2)の肉を食った場合。
虫系の加算値は-3なので、変身後は有翼系(7)の3つ前、つまり水棲系(4)になるとわかる。
そしてランク2の肉を食ったので、ランクが1上がって1になる。
よって変身後は水棲系ランク1の『魚』と確定する。

さあ、これでモンスターの種族に関する法則は解き明かした。
どうだろうか。一見無軌道に見えるモンスターの変身にも、実はこんなに明確で美しいルールが存在していたのである。
最初に貼った表さえ覚えれば、どの種族がどの肉を食えば何になるか、暗算できるようになるはず。
覚えるのは時間が掛かるが、膨大な量の食い合わせ表をすべて頭に入れるよりは遥かに現実的だし、やっていくうちに『虫は-3だからこれ食ったら不死かー』などと体感的にわかってくるのは非常に楽しいぞ。

ちなみに、モンスターレベルに関しては俺は一切調査をしていないので、最初に貼った攻略サイトを参照してほしい。
今回いろいろと気づけたのも、攻略サイトの食い合わせ表のおかげです。ありがとうございました。(最初は自力で埋めようとしてたけど根負けした)
また俺が知らないだけでとっくの昔に同様の発表をしている人がいるかもしれません。その時はすいません。

あ、モンスター縛りとは言うものの、スポットキャラはガンガン利用しておりました。
というかおやじの癒しの杖に頼らずにアポロンを倒せる気がしないよ。

追記:
これDS版プレイヤーには常識だったみたいね。ふっつーにWikiに書いてあったわ。
(そして表がパクリを疑われても仕方ないレベルで酷似してる)
GB版の攻略サイトには記載がなかったので記事にしましたが、赤っ恥でした。
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